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2014.07.21 作成

運行ダイヤに従って運転しよう(モデルタイム機能その2)

運行ダイヤを作る

モデルタイム機能を使って列車の運行ダイヤを作成し、自動運転をしてみましょう。
5分に1回普通列車を走らせて20分に1回特急が来るなど、ダイヤ通りの運行をするので、現実の鉄道にかなり近い走らせ方になります。

モデルタイム機能をオンにしておいてください。
時刻はいつでも構いません。現実時間とのリンクは最初は『60分』(現実と同じ時間の速さで経過する)をお勧めします。

60分を設定する

今回はレイアウトは、私のアルタイル・ハーミテージを使います。
大きなレイアウトですが、実験で使う部分はスターターセットを使った自動運転とほとんど変わりません。
下図のように待避線にセンサーと信号機が2カ所あるだけです。
ここにTGVと貨物列車を運行ダイヤを組んで走らせます。

レイアウト概要図

まずはTGVで運行ダイヤを組んでみます。
通常の自動運転では、列車のパターンを組むことは出来ますが、タイミングをずらすことは出来ません。
例えば、シャトルトレインで停止時間を20秒に設定した場合には20秒経ったら必ず発車してしまいますし、信号機で停車させても、その信号機を青にするトリガーが作動すれば、列車は発車してしまいます。

TGVはこのレイアウトでは、ホームに入ってきた時に信号機を赤にして駅に停車して、信号機を青にすると走り出すという単純なパターンで動いています。
このパターンはそのままで、運行間隔をずらしてパターンダイヤを作成します。

ダイヤを作成するには、まず自分のレイアウトを走る列車と走行時間を正確に知っている必要があります。
現実の鉄道でもそうですが、新幹線『のぞみ号』が東京から新大阪まで何時間何分で走ることが出来るのかを知らなければ、ダイヤは作れないからです。

ストップウォッチを持って、普通に走行した場合の現実の走行時間を計測します。
この場合、信号機による自動運転で、TGVが駅を発車してから1周して、再び駅に停車するまでの時間を計測します。
今回はちょうど1分でした。

周回しているので物理的には同じ駅になりますが、このレイアウトの場合には、駅と駅との実所要時間は『TGVで1分』という基準がわかります。
つまり、TGVが毎回各駅停車なら、1分で次の駅、何秒か停車して、また1分で次の駅というレイアウトになっているということです。
各自のレイアウトでこの時間は当然変わりますので、自分のレイアウトで正確に計測してください。ここはとても重要です。

試しに、次のような運行ダイヤを組んでみることにします。

00分 A駅発車
01分 B駅到着
10秒停車
01分10秒 B駅発車
02分10秒 C駅到着
30秒停車
02分40秒 C駅発車
※周回しているので現実にはA~C駅は物理的に同一駅です。

これはメモリーにはこう書きます。

TGVの運行ダイヤ

発車は信号機を青にするだけですので、37番信号機を青にする(入替信号機なので見た目は白ですが)命令ひとつで済みます。
その間に+textで、周回所要時間+停車時間を設定します。

1周目は、周回所要時間1分+停車時間が10秒なので1分10秒(命令の表示上は近似されて1.2m)。
2周目は、周回所要時間1分+停車時間が30秒なので1分30秒(命令の表示上は1.5m)。
3周目は、これで終わりなので、停車時間と最終周回所要時間は無視して、textパネルだけを書きます。

TGVの運行ダイヤ解説図

駅名は適当な名前で良いです。全部同一の名前でも構いません。
駅間距離は書かなくて大丈夫です。

このメモリーを登録しようとすると警告が表示されます。
これはひとつのルートの中で何回も37番信号機を青にしているからです。
CS2は同一ルートの中に相反する命令があると丁寧に警告してくれます。このように同じ命令を連続したり、同じポイントを曲げて戻して曲げて戻してしたりすると警告対象になります。『本当に正しいの?』という意味です。
しかし、今回は『本当に正しい』ので、赤い×をタッチします。するとそのまま登録することが出来ます。

重複した命令のあるメモリーを登録する

実は3.5.16より前のCS2ではこれができなかったので非常に面倒なルートを作らなければなりませんでしたが、最近のバージョンアップで出来るようになりましたので、昔からメモリーをいじっている人にとっては楽になりました。
ただし、37番信号機を青にする命令を単純に連続させることはできないので、間には必ず他の命令か+textを挟む必要があります。

このメモリーは、内容的には次のように書いているのと同じことです。
※ただし連続した同一命令を書けないので、実際にはこの通りには書けません。あくまで処理の仕方という意味です。

TGVの運行ダイヤ概念図

しかし+textを追加して書くことで、そのメモリーは時刻表として認識されて、モデルタイムで呼び出すことが出来るようになります。
ですので、時間に関する部分はtextパネルにまとめて書くようにしているのです。

本当は警告を回避するためにも、1回の列車の運行パターンはそれぞれ別のルートに分けて登録しておき、それを呼び出す方が良いのですが、今回はわかりやすくするためにひとつのルート内にまとめました。
実験してみて慣れてきたら、列車の動きごとにルートを分割するといいと思います。

このルートには信号を青にする命令しかありませんが、別のルートできちんと赤で停車する命令も加えておくことを忘れないでください。
そうしないとTGVは駅を通過してしまいます。

赤信号で停車する命令も書く

とにかく走らせてみましょう。

コントロール画面のデジタル時計にタッチして、モデルタイムを表示します。
下の枠を長押しして離して、ダイヤを呼び出します。
今登録したメモリーを呼び出します。

重複した命令のあるメモリーを登録する 重複した命令のあるメモリーを登録する 重複した命令のあるメモリーを登録する

メモリーの下の位置に、このダイヤの総運行時間が表示されています。
2分40秒ですね。
つまり、このパターンを1回運行するのに(最初の信号機青からC駅発車まで)、全部で2分40秒かかるということです。

2分40秒後にどうなっているのかというと、TGVはC駅を発車した直後です。
周回しているので、最後のC駅=A駅での停車時間を10秒に設定すると、1周の周回時間1分と停車時間の10秒を待ってから、またこの運行ダイヤを繰り返せば、A駅からの発車から繰り返しが出来ると見なすことが出来ます。
そこで下のrepeart everyの欄に、2分40秒に1分10秒を足した、3分50秒を入力します。
開始時刻は今から2分後くらいにしておくと良いでしょう。
これで『2分40秒の運行ダイヤ』を『3分50秒ごとに繰り返す』、つまり、2分40秒のダイヤで運行したら1分10秒休んでから繰り返すという設定をしたことになります。

運行ダイヤの繰り返しの概念図

走らせてみましょう。

時刻表が表示されました。
列車はメルクリンのアナログ時計がこの時刻表の時間になると、発車していきます。

ただし、時刻表は秒数は切り捨てられて表示されるので、10:00:00(10時ちょうど)発も10:00:59(10時59秒)発も、同じく10:00と表示されてしまいます。
いまも1分おきの表示になっていますので、実際には1分近い誤差がありわかりにくいですね。
これを回避する方法は後で書きます。

重複した命令のあるメモリーを登録する

実際の動きを動画でご覧ください。

1周して最初は10秒停車、1周して次は30秒停車、さらに1周して10秒停車になっていますね。
これを繰り返します。
自動運転の仕組みは同じでも、駅での停車時間を変えることが出来ました。
長く止まっていたり、すぐに発車したりすることが出来るようになりました。

止まっている時に次にいつTGVが出発するのかは、時刻表を見れば一目瞭然です。
メルクリンの時計がその時刻になった時にTGVは駅を出ていきます。
しかし、同じ時刻が並んでいて、最大1分の秒数が省略されているとわかりにくいので、モデル時間を速めてわかりやすくします。

1時間=20分とか、1時間=10分とかにしてみてください。
なんか本物の時刻表っぽくなりましたね。
TGVの発車時刻もわかりやすくなりました。

10分に設定する 現実っぽいダイヤが表示される

ただ、まだこれではTGVしか走らないので面白くありません。
隣に止まっている貨物列車もダイヤに組み込んでみましょう。

単純にTGVのダイヤの1本おきに貨物を組み込むとこうなります。
これで『TGV、貨物、TGV』、『TGV、貨物、TGV』と繰り返すようになります。
※駅に進入するポイントの制御は別メモリーで行ってください。

貨物列車を発車させる

交互に発車していたパターンを崩して、多く走る列車とあまり走らない列車を作り出すことが出来ました。

さらに、時間を調整すると、1本の線路に次々と列車を出していくことが出来ます。
TGVが発車した20秒後に、貨物列車を続行させてみます。
※現実には区間閉塞信号機などを設置して事故を防ぐようにしてください。

20秒後に貨物列車を発車させる

最後に、交互運転ですが、かなりパターンをずらした動画を掲載します。
信号機で発車させていますが、信号機を青にする前に、メモリーで列車の進行速度をゼロにしておくことで、信号が青になってもすぐに発車しないで、駅の放送など様々なアクションをさせることができるようになります。

発車前にファンクションを実行する

逆に、列車が信号機を通過する時間分以上の遅延をした後に信号機を赤にすれば、発車時に次の周回の停車を予約させると同時に、列車通過直後に信号が赤になるという実感的な演出をしたりもできるようになります。

モデルタイムを使うと、昼と夜を作り出して、ジオラマに組み込んだ情景のライトなどを夜だけ点灯させたりすることもできます。
どこまで凝るかはみなさんの自由ですが、個人的にはイベントなどでずっと走らせている場よりも、博物館のように定期的に決まった運行をするケースや、自宅でお酒でも飲みながらちょっと落ち着いて列車を眺めたいとき(単純な自動運転では運行頻度が高すぎてうるさい時など)に向いているかなと感じています。
繰り返しの時間に十分長い時間を設定しておけば、30分に1回とか1時間に1回とかの運転をするとかもできますから、時計代わりというか、様々な見せ方ができるのではないかと思います。

さて、これで運転入門はおしまいです。
様々な機能がありますが、すべてを使う必要はありません。
あ、いいなと思った運転方法、こういうことがやりたい!という希望に合わせて、レイアウトに導入して行くのが良いと思います。

CS2というコントローラーはできることが非常に多いため、やってみたいと思っていた走らせ方が明確にある人、サウンドや演出のイメージが沸く人ほど、上達が速いと思います。
今まではできないと諦めていたことや、鉄道模型はそんなに走らないんだ(または走らせるものではないんだ)と思い込んでしまっていた人ほど、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。

CS2があれば、家に鉄道博物館のようなレイアウトが出来ます。いえ、今の日本の博物館でされているような運転以上のレイアウトが出来ます。
私はCS2を使うようになってからは博物館のレイアウトは見に行かなくなってしまいました。自宅の方がたくさんの列車が長い時間走っているからです。
全員が博物館を目指す必要はないのですが、それくらいのことができてしまうのがCS2の能力です。
私はずいぶんと回り道をしたように思いますが、今はメルクリンを趣味にして本当に良かったと思っています。