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2014.8.3 追記

最初に必要なもの

セントラル・ステーションが一番大事

鉄道模型と言えば、車両とレールとコントローラーです。
メルクリンにもデジタルスターターセットというお得な入門セットがありますので、それをお薦めします。と言いたいところですが、お薦めしません。
風のおひるね鉄道王国としては「デジタルメガスターターセット」を推奨します。

デジタルスターターセットとメガスターターセットの主な違いは、付属の列車の編成数とコントローラーです。
スターターセットは1編成、コントローラーはモバイルステーション2(Mobile Station 2:以下MS2と書きます)です。
対して、メガスターターセットは編成は2編成、コントローラーは60215 セントラルステーション(Central Station:以下CS2と書きます)です。

列車の数はともかくとして、コントローラーが全く違います。
個人的な考えですが、メルクリンを走らせて遊ぶ以上CS2は絶対に必要です。逆の言い方をすると、CS2を使わない(=MS2だけで遊ぶ)のなら、メルクリンでない鉄道模型でもできることはほとんど同じです。

MS2でコントロールノブを回して1周のレールをぐるぐると走らせて、次の列車に入れ換えて走らせるだけということもできますが、それではメルクリンのポテンシャルの半分も使っていないのでもったいないです。
そういう走らせ方や車両コレクションをするのであれば、むしろ他のメーカーの鉄道模型の方が向いている場合もあるように思います。

例えば、2線式のデジタルDCCでは、購入時はほとんどの車両にアドレス3番が割り当てられています。
1周の線路の上に1台の列車だけを入れ替えて走らせる場合には、どの列車もアドレス3番であれば、コントローラーのアドレスは常に3番にしておくことで、列車を乗せ換えるだけで設定なしでも走らせることが出来ます。
もしDCCなどでMS2を使ってしまうと、列車の登録や認識などの操作は面倒なものに感じられてしまうかもしれません。
メルクリンのmfx列車の自動認識や、機関車の登録機能、各種設定、メモリーなどは、基本的にレイアウト上に複数の列車が存在することを前提として、そういう機能が設計されているのです。

その点では、CS2こそがメルクリンシステムの核であり、乱暴で強引な言い方をしてしまうと、最初に買うべきは車両でもレールでもなく、CS2だと言っても良いと思います。

例えばCS2が1台あれば、列車は100台買っても遊べます。片手でも操作できます。レイアウトを複数個作っても、配線が届けば1台で両方のレイアウトを同時にコントロール出来ます。
でもMS2では、列車はリスト登録40台の中から、11個あるメモリースロットに列車を呼び出して、切り替えて遊ぶことしか出来ません。
両手を使わないと操作できませんし、列車の数が多くなったら、結局MS2では登録数が不足することになります。

CS2は安くはないですが、1台あればもう何台列車を買おうがコントローラーは追加購入しなくて済みますので、そういう意味では最初にどーんと行っておけば後はかなり楽です。
メルクリンに限っては最初に最も高いハードルがあると考えてもらった方がいいと思います。

MS2とCS2の機能比較

MS2とCS2の機能比較表を掲載します。
こんなに違うんです。
MS2を高性能にしたものがCS2なのではなく、構造も性能もできることも全く違います。MS2が列車の運転室だとすると、CS2は運転司令所のようなものであり、別物です。

Mobile Station
(MS2)
Central Station
(CS2)
外観 MS2 CS2
画面 小さなモノクロ液晶。タッチ機能なし。 フルカラー液晶。タッチ機能あり(ペンタッチ前提の感圧式)。
登録できる列車の数 Loco Listに最大40台
ただし、運転時には画面下部の11台分のメモリーに呼び出しておく必要がある。
正確な値は不明ですが数百台はいけると思います。説明書にも書いてないです。
というかそんなに何百台も機関車を持っていないので確認できないです。つまり通常使用では上限値を確認できないくらい登録できます。
※メルクリンシステムの同時使用可能アドレス数の上限値としては1万台以上あります。
主な機能 ・列車の運転(1台のMS2で複数列車制御可能)
・16個までのファンクション操作(ライト点灯、サウンド再生、発煙等)
・キーボード機能(ポイントや信号機の切り替え)
・簡単な機関車の設定(加減速遅延、最高速度、音量などの設定)
・緊急停止機能
・DCCにも対応
・列車の運転機能(1台のCS2で複数列車、複数のレイアウトを制御可能)
・mfx+機関車の運転席画面での実感的な運転(CGで描かれた運転席で実車のように操作して運転する)
・mfx+機関車の燃料シミュレーション(燃料を消費、補給して運転する)
・mfx+機関車の燃料シミュレーション時のレイアウト上のストラクチャーとの連動(給油所に停車していないと給油できない等)
・シャトルトレイン(センサーと連動した自動往復、駅停車運転)
・模型世界の時計表示機能(現実の1時間を模型の何分かに割り当てて運転画面に時計と時刻表を表示する機能)

・16個までのファンクション操作(ライト点灯、サウンド再生、発煙等)
・キーボード機能(ポイントや信号機の切り替え)
・詳細な機関車の設定(すべての設定やライトの点灯パターン変更など)
・レイアウトコントロールパネルの描画・編集・設定機能(レイアウトの図を描いて、その図をタッチしてポイント切り替えなどが出来る)

・メモリー機能(一連の操作手順を記録して、連続実行する機能)
・操作手順の記録、再生、編集(手動で行った操作手順をメモリーに記憶して呼び出して自動で操作できる機能=自動運転)
・時刻表の登録、編集機能(登録した時刻表は運転画面に表示できる)
・センサーとの連動(センサーからの信号を受け取って設定した操作を実行する機能。発動条件を設定可能)

・壁紙や色合いの変更機能
・様々な周辺機器との接続(センサーや各種デコーダー、モジュールなど)
・USB機器の接続(USBメモリ、マウス、簡単な給電等)
・ソフトウェアアップデート機能(USBメモリとLANケーブル経由のインターネット)
・MS2のソフトウェアアップデート機能(MS2を接続してMS2の機能をアップデートできる。MS2単体では不可)
・別途有料販売されているiOS、Android用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットからの操作が可能
・緊急停止機能
・DCCにも対応
最大出力 不明(経験上だいたい2A程度) 製品番号 60213,60214:3A
製品番号 60215:5A
※製品番号は製造出荷時期によって変わっています。バージョンアップすれば最大出力以外の機能的な差はありません。
※60215の最大5A出力は1番ゲージを想定している値です。HOであれば3Aは十分な値です。
最大出力のイメージ 数台の列車の運転まで。
1番ゲージの場合には、多機能な列車だと1台でも限界の時がある。
HOなら普通の家のレイアウトなら十分。何十台という列車をレイアウトに乗せておける。最大11編成(走っていない列車も合わせた総数はもっと多い)が走る私のレイアウトでも3Aも出力していない。
1番でも複数台を走行可能。ただし1番ゲージは数が多いときには出力が不足する場合も。
60215の最大5A出力は1番ゲージを想定している値です。
個人的な使用イメージ 手で持って、コントロールノブを回したり、ボタンを押したりして操作します。
タッチ機能がないので、画面があってもボタンで操作しなくてはならないため、ボタンの同時押しが必要だったりして、両手を使って操作する必要があります。ボタンの押し方が複雑になったりするので意外と面倒です。
特にキーボードは画面が小さいので同時に2個しか表示できず、切り替えがとても大変です。ポイントの数が増えたり、3分岐ポイント、灯火の数が多い信号機があると限界を感じます。
また、列車の登録に癖があり、ファンクションも操作しにくいです。
ポイントが5個以上になるか、列車が10台に近づいたら、CS2をお勧めします。
ボタンも付いていますが、基本的には画面をタッチして操作するため、片手で簡単に操作ができます。
画面もカラーなのでわかりやすいです。単純な運転からシミュレーター運転、自動運転まで、1台のCS2で複数車両はもちろん、複数個のレイアウトをすべて制御できます。
これ1台あれば普通は困ることは何もないですし、もう列車が増えても追加のコントローラーは買わなくても良いので、メルクリンには最適なコントローラーだと思います。

高機能だからこそ簡単

機能が多すぎてよくわからないと思いますが、非常に大雑把に言ってしまうと、大きな違いとしては、MS2では何をするにも必ずボタンでいちいち操作しなければなりません。
CS2ではやりたい操作だけを自分で行って、後は自動化することが出来ます。

このため、MS2では複数の列車を同時に走らせることは、技術的には可能ですが、人間の操作的には限界があり大変です(手が2本しかない上に両手で操作が必要になるため)。
しかし、CS2では楽しくておいしいところだけを自分が担当して、面倒なことはCS2に任せることが出来るので、複数の列車や複数個のレイアウトを簡単に運転することが出来ます。
例えば、CS2にCGで描かれた機関車の運転席と時刻表を表示して、それを見ながら実車同様の操作で列車を走らせながら、レイアウト上に他の列車も同時にぶつからないように走らせるといったことができます。
そこまで複雑なことをしなくても、自動で往復運転をしたり、駅の放送を鳴らしてから笛を鳴らしてドアを閉めるという操作をタッチひとつで実行したり、トンネルに差し掛かったら自動で警笛を鳴らしたり、駅の1番ホームに列車がいたら2番ホームに進入させるといったことができます。

高機能、多機能だから難しいのではなく、高機能だからこそ操作が簡単なのです。
メルクリンの場合、列車をレールに乗せたらコントローラーが自動的に認識して、簡単に走らせることが出来る(mfx以上のデコーダー搭載列車の場合)という点は、MS2でもCS2でも共通しています。
しかし、その後の操作が根本的に違ってきます。買う列車を2~3編成諦めたとしてもCS2は絶対にあった方がお得です。
それにCS2を買ってレイアウトを作ってしまうと、列車を購入する数は減る傾向になると思います。
レイアウトで走らせることが遊びの中心になることで、多数の編成を必要としなくなるからです。レイアウトに乗せておける台数以上の列車数を、あまり欲しいと思わなくなったりもします。
ラジコンと同じで、走らせて遊ぶようになれば『走行』に時間を費やすようになりますし、列車ばかりを買うことは抑えられて、結果的にお財布にも優しくなったりする場合もあります(私はそうでした)。

最初は大変でも、トータルではかかるお金はそんなに変わりません。
メルクリンは趣味ですので、無理して一気に揃えなくても、何年もかけてゆっくりと楽しんでいけばいいことですし、私も10年以上かかってここまで来ました。

冒頭に動画で見てもらったようなレイアウトは、CS2が1台あれば、後は必要な列車やレール、信号機などを適宜追加するだけでできてしまうのです。
もちろんスターターセットやMS2を買っても楽しいです。損はしません。
でも、メルクリンをするなら断然CS2です。

風のおひるねでは、CS2を使用することが大前提です。MS2では以後、このサイトに書いてあることはほとんどできませんので、その点はご留意ください。

実際に走らせて遊んでください

体験しないとわからないし、楽しくない

最初にひとつだけお願いがあります。
メルクリンはとにかく実際に走らせてみて、いろいろと試行錯誤して、遊んで確かめてみてください。
このサイトに書いてある説明も、自分の手で実際にやってみて、それから判断してください。

サイトに書いてあることを覚えても、頭に知識をためても、メルクリンは全然楽しくありません。
走らせてみて、動かしてみて、時にはうまくいかなくて失敗して、初めてあー楽しい、面白いと感じることが出来るのです。そういう遊びです。

サイトには写真や図、動画もたくさん載せていきたいと考えていますが、動画で見ても本当の面白さはわからないし伝わらないです。
例えて言うなら、子供の運動会のビデオと同じだと思います。子供の親か親戚ならそのビデオを見ても楽しいと思えますが、他人が見たら「なんだこれ」と思うのと似ています。
走らせている人は楽しいのです。運動会のようにその場で横で見ていても楽しいです。でも動画で見ると何かが違います。

何かをやる前に、決して想像するだけの『エア・メルクリン』で楽しいかどうかを決めないでください。
私自身がそうでしたが、信号機で列車を止めて何が楽しいの?
自動運転って面白いの?
運転席画面って面倒なだけじゃないの?
などといろいろと考えてしまいます。

でも、やってみない限り楽しさはわからないですし、説明も出来ないです。
それがリアルな模型を走らせるということであり、画面の中だけで完結するゲーム等との最大の差だと思います。

私に限って言えば、

信号機で列車を止めて何が楽しいの?
→とても興奮してとにかく何でも止めたくなった。

自動運転って面白いの?
→楽しすぎて毎日走らせるようになったし、レイアウトが欲しくなった。

運転席画面って面倒なだけじゃないの?
→実はSLの最高難易度でも簡単に走らせることが出来るし、運転が上達すれば面白い。何よりも、実物のSLも運転してみたいなど、実物に興味が沸くようになった。

という感じで、ほとんどの場合、事前の想像と事後の印象は大きく変わっています。

いきなり難しいことをしようとしない方が良い

メルクリンでできることは、日々増えていて、非常に多機能で複雑になっています。
私は10年以上走らせて遊んでいますが、まだよくわからない部分や機能がありますし、今年もまだメルクリンからは新機能が追加になっています。

「どうしても、こういうふうに列車を走らせたい!」という強いが思いがある人もいるとは思います。
それを走らせるだけであれば、『こう設定するんだ』という配線や設定方法を覚えて、その通りにすればできると思います。

しかし、そうやって作ったレイアウトでは、仕組みがわかっていないとトラブルが発生した場合には、自分で対処が出来ません。
また、何がどうなっているのかわからないと、応用も効きませんし、次への発想も浮かびにくいのです。

体育の授業と似ているのかもしれませんが、メルクリンの運転も、基礎的な運転から高度な運転へと、知識だけでなく『体験』が積層されて初めてできるような構造になっています。
キャッチボールがきちんとできない人が、いきなり野球ができないのと同じです。
基本的な走行が出来ないと、メモリーやセンサーや信号機のことはわからないです。
メモリーだけ、またはセンサーのことだけしかわからないと、メモリーとセンサーを組み合わせた運転のことはわからないです。

個人的には、これらをぱっと近道で簡単に解決する方法はないのではないかと思っています。
例えば、新しい機能を持った列車を買った時や、新しい機器を手に入れた時に、私も数日~数週間はそれを使って実際に遊んで見て、『ああ、この列車の機能はこう使うといいんだな』とか『この機器はこういう使い方をするためにこの機能があるんだな』とか、遊んでみて初めて気がつくのです。

つまり、メルクリンの運転がうまくなる、思った通りに列車を走らせることが出来るようになるためには、ひたすら何回も走らせて遊んでみるのが一番の近道ということです。

サイトなどの情報を読むと、どうしても頭で理解したくなります。
しかし、体育と同じなので、それでは『運転できるようにはならない』です。
野球のルールをどれだけ覚えても、試合を何試合見ても、定石やデータをどれだけ集めても、やっぱりボールを投げたり打ったりしないと上達はしません。

みなさんも、まずは手持ちの機器で出来ることから、ぜひ試してみてください!!