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2014.07.06 作成

レイアウトを組み立てよう

レイアウトは組み立てて作る

いよいよレイアウトの実際の建設に入ります。
ここでも大切なことがあります。

レイアウトはできるだけ短期間で作った方が良いということです。

ありがちなのはレイアウトの建設に入ると、列車をその上で走らせることが出来なくなってしまい、山や川ができるのまではずっと建設中のままになってしまうケースです。
走らせたい私にとってはこの時間はストレスでしたので、できれば走らせながら作りたいです。
今までにHO以外にも何個かレイアウトは作りましたが、結局土台にレールを敷いてしまうと、その後の情景を作る手が止まってしまいなかなか完成しませんでした。よく考えたら、情景を作りたいのではなく、鉄道を走らせたいのだから、それは当たり前のことだったのです。
しかしレイアウトを作り始めると、どうしてもいつの間にか目的と手段が入れ替わってしまいがちになります。
レイアウトをできるだけ短期間で作るためには、土台をはじめとして、レイアウトの構造そのものも考える必要があります。

土台を作らなくて良い場所が一番良い

実は土台なんてない方がベストです。
お座敷レイアウトなら床か畳があればできますね。それが理想です。
棚も既存の構造を上手に使えば土台は不要です。物置なんかもそうかもしれませんね。

建設場所がそういうところの場合にはあまり考えなくてもいいです。
いきなり線路を敷いて走らせて確認しましょう。

土台が必要な場合には組み立てる

アルタイルハーミテージの場合には土台が必要でした。フローリングの床だけしかなかったからです。
最初に工期をお知らせしておきますが、アルタイルハーミテージは1日で完成しています。
フローリングの床があって、部材が何もない状態から始めて、動画のように台の上で列車が走るようになるまでの工期です。たったの1日です。
走るまでが1日で、その後、信号機や走行パターンの調整に1日、合計2日で自動運転までが完成しています。

ですので、まずベニヤ板を買ってきて枠に打ち付けないとだめだとか、木枠でしっかりとした足場を組むとか、石膏で山を作るとかは考えないでください。
そんなことをしなくてもレイアウトは出来ます。

組み立てるという発想

コツは「作る」のではなく「組み立てる」のだということです。

まずアルタイルハーミテージの下の部分、枠になっているところですが、ここはイレクターという塩ビパイプで構成されています。
塩ビパイプがジャングルジムのように組んであって、その上にレイアウトが乗っている状態です。
ちなみにパイプの足の部分にはすべてキャスターが付いていますので、固定式のレイアウトにも関わらず、この巨大なレイアウト全体がそっくりそのまま部屋の中を自由に動くようになっています。
下は収納スペースに使っていますが、もし奥に物を落としてもレイアウトをずらせば簡単にスキマを作って入り込むことが出来るのです。

アルタイルハーミテージの土台部分

イレクターの利点は、軽くて丈夫であることと、長さを自由に指定できることです。
木組みよりもずっと軽いですから、巨大なレイアウトをキャスターでそのまま動かせますし、私が上に乗ってどんどん跳ねてもびくともしません。だからメルクリンを走らせても落ちたり、壊れたりすることないです。

パイプの長さはmm単位で自由に指定できます。それをジョイントでつなぎ合わせるだけですので、あっという間にジャングルジムのような枠が完成します。
イレクターはホームページからメーカーに直接発注しておけば、指定日に届きますので、日曜大工をする必要なんて全然ありません。
組み立て家具のように届いた材料をどんどんはめ込んでいくだけです。
ジョイント部分には塩ビ用の接着剤を流して固定し、強度を高めます。接着剤は数分で硬化しますので、乾くのを待つ必要はないですし、そもそも組み上がってから最後に流し込むだけです。

発注に関しては、あらかじめ正確な長さを知る必要がありますので、レーザー距離計が大活躍します。
レーザー距離計はレーザーで正確な長さを測定するモノサシです。レーザーとかすごい名前ですが単なる定規です。
しかし、この定規は光が届けば測れるので、部屋の端から端までとか、柱の間とか、天井までの高さとかを正確に計測することが出来ます。
その数値を元にCADソフトで設計することによって、必要なエレクターの本数からジョイントの数までが正確に割り出せます。
変な形をしているスペースだからこそ、正確にサイズを知る必要がありますので、レーザー距離計は必需品です。

実際に組み立てた日は、私は昼まで寝てました。イレクターが昼まで届かなかったからです。
手伝いに来てくれた友達は、寝転んでメルクリンを床で走らせている私を見て(タリスとセネターという列車です)、正直びっくりというか唖然と言うか、ちょっとむっとしていたかもしれません。
午後1時かくらいから作業をスタートしたと思います。

着工直前の様子

イレクターを組み始めて、1時間くらいで組み上がりました。
友達は個数のカウントと部材の確認をしてくれたので、実際に組んだのはほとんど私ひとりです。
私が自分で組んだのには、もうひとつ別の理由があり、それは昼まで走らせていたタリスとセネターをしまいたくなかったからです。
タリスは10両編成、セネターは7両で、しまうとけっこうたいへんなのです。そのため「できれば線路に載せたままレイアウトにそのまま持っていきたい」ということを友達に言いました。
で、結局Cトラックに列車を乗せたまま半分ずつずらしながら組んだので、こうなったのです。

イレクターが組み上がったところで14時過ぎで、お腹が空いたので、友達と一緒に近所の喫茶店にご飯を食べに行きました。
コーヒー飲んだりだべったりしたので、帰ってきたら15時を過ぎてました。

イレクターの上には大きな合板とMDFの板を置きます。
これらの板もホームセンターにサイズを指定して発注していたので、届いたのを受け取って置いただけです。
土台はそれだけで完成です。

イレクターを組んだ状態

釘打ちは1カ所もしていません。そもそも板から上は何も固定されていないので、レイアウト全体もキャスターで動きますが、レールが乗っている地面の部分もずらして位置を微調整することが出来ます。
組んで載せるだけだから速いし、簡単なのです。
イレクターは強度は木よりもありますし、動かせて便利ですし、メルクリンは自重もあってCトラックがしっかりしているので走行にも何も問題はありません。
もう完成してから3年ほど経ちますが、1度も何かが落ちたりずれたりしたことはありません。洗濯物を干すときに自分が乗ったりしていますが、何の問題もないです。

レイアウト全体がグレーの色になっていますが、これは合板の板にカッティングシートを貼ったからです。
こちらもサイズを指定しておけば届きます。
※つまり、私はレイアウト用品を何も買いに行っていないのです。ただ家で待っていただけです。

カッティングシートが一番苦労したかもしれません。
大きいのできれいに伸ばして貼るのが大変でした。ここは友達と二人で引っ張って貼りました。
この時点で私は休憩だとか言って、タリスをもう走らせていたりしました。
だいたい17時頃に出来ていたと思います。

カッティングシートを切る

そのあと、高架部分を作りました。
アルタイルハーミテージは、真ん中の細い部分は2階建て構造になっています。
上4線のホームの下を4線分のレールが重なって通過しています。この部分はそれだけ幅が狭いのです。20cmくらいしかないと思います。

高架部分ですが、2階になっているホームの部分はめちゃくちゃ簡単で10分で完成です。
ここは木の板を切って木工用ボンドでコの字型にした自作の高架橋を立てて、その上にMDFを置いてあるだけです。
高架橋も板も接着していませんので、いつでも簡単に外せます。自重でしっかりと固定されているので大丈夫です。いままで1度もずれたり落下したことはないです。

問題はこの2階に繋がる左右のアプローチの部分です。
カーブしながら12cmくらいの高さを稼ぎます。
本当はもっと低くて良いのですが、高架の下を通過するときにもパンタグラフは上げた状態で通過したいという私の希望で、12cmのクリアランスを作ることになったため、勾配区間は長大な距離になっています。
※勾配の作り方にはコツがありますので、後ほど詳しく解説します。普通に作ると上れない列車が発生して苦労します。

勾配は滑らかに上げる必要があります。細かく高架橋や板を繋いでいくと、繋ぎ目に段差が発生し、そこだけが局所的に急勾配になったり、ズレの原因になるため繋ぎ目なく一気に上げることが大切です。
そのため、レイアウトの地面部分の板をあらかじめ2枚重ねて置きました。
2枚目に切り込みを入れて、1枚目との間に高架橋を挟み込むことで、自由な傾斜率の連続した勾配を簡単に作り出すことが出来ます。
切り込みを入れた板を持ち上げて勾配にするため、勾配の出発的点に段差が生じないことが大きなメリットです。緩和傾斜を簡単に作り出すことができますので、走行も極めて安定して上るようになります。

大変だったのは、カーブをしながら上るため、切れ込みがカーブの形になっていないとだめという点でした。
板は乗せてあるだけだったので、半分ずつ取り外して外に持って行き、友達から借りた電動のこぎりで『適当に描いた鉛筆線に沿って』一気にえいやっと切れ込みを入れました。
これは失敗したら自分の責任なので、責任を持って私が適当に切ってみました。電動のこぎりを使うのは人生始めてでしたが、まあまあ大丈夫でした。

板に切れ込みを入れて滑らかな勾配を作る

ここまでで夕方になり、もうひとり友達がやって来ました。
18時過ぎ頃です。仕事が終わったので見に来たという感じです。

彼に手伝ってもらったのは、高架橋にもカッティングテープを巻くということです。
さらに訪問客があり、世間話などをして、19時30分頃にレールが敷かれて本当に完成して、ぐるぐると列車が走るようになりました。
この後、みんなで食事に行ったので、走行パターンの設定や信号機とセンサーの設置は翌日です。

まとめると、13時から20時までかかったとして、14時から15時までは喫茶店にいたので、実質的には約6時間です。
友達に手伝ってもらったことを考慮しても、工事はひとりでも1日あれば十分出来ます。

完成状態。線形が今とは違う

全部自分で作る必要はない

レイアウトの製作で、このような土台や基礎の部分は正直に言って鉄道とは何の関係もないところです。
ここに時間をかけて苦労してもちっともうれしくありませんし、サービスが多様化している今日では、素人が苦労して作っても高い部材代を支払った割には品質が悪いものが出来てしまう可能性が高いです。

また、メルクリンを安定して走らせるためには精度が求められる部分があります。
例えば、レイアウトの土台は何年も安定して存在し続ける必要がありますし、そもそも幅が5mを越えるようなキャスター付きテーブルのようなものを、自分で木をのこぎりで切って、歪みなく水平に作ることは至難の業です。
高架橋についても簡単そうに思えますが、自分で同じ長さで断面が水平の木の板を何個も作ることは相当難しいです。
土台や高架橋がぐらついていたらレイアウトはしっかりと安定せずに、走りにも影響が出ることは必至です。
精度が要求される部分を見極めて、そこをプロに任せることは極めて重要です。
それにカットされた部材を届けてもらえば、ゴミだってだいぶん減ります。