CS3イベント(メモリー)運転・自動運転

CS2まで「メモリー」と呼ばれていた、登録した操作を一括して自動で実行する機能は、CS3では「イベント」という名称に変わっています。

 

【イベントの記録(操作の録画)】

CS3を操作した手順を記録して、そのまま再現させることができます。
いつも同じ操作をする時などに便利です。

新規にイベントを追加するには、上部メニューの「Events」をタッチします。
上部メニューが表示されていない場合には、画面真ん中上の緑のボタンを押すと、出てきます。

説明図

 

イベント画面(ウインドウ)が重なって表示されます。

Editボタンを押して、「Add event」を選択するか、リストの中の+ボタンを押します。

説明図

 

イベントの編集パネルがさらに開きます。

説明図

 

ここで、重要なこと。
これらのイベント関連のウインドウは、すべて同一画面に重なって表示されているだけで、キーボードや運転コントローラーと同時に表示・操作できます。
操作を記録する時には、たくさんのウインドウを切り替える必要があるため、適宜操作しやすい位置に、ウインドウをドラッグして移動させたり、一時的に「Close」で表示を消したりしながら、操作してください。
「Close」で表示を消しても、状態は保持されています(アプリケーションを終了しているわけではありません)。
この操作は指ではやりにくいので、マウス操作を強くおすすめします。

こんな感じに、いくつも並べておいたほうが楽です。

説明図

 

録画ボタン(操作の記録開始)を押します。

説明図

 

慌てなくても大丈夫です。
操作したことしか記録しませんし、間違っても後で調整できます。操作時間も変えられますので、ゆっくりと落ち着いて、普通にCS3を操作してください。

列車の運転やファンクション、キーボードでのポイントなどの切り替え等、すべて記録できます。

行った操作が順番に記録されていきます。
録画ボタンの隅に記録した操作の数が表示されます。

説明図

 

操作が完了したら、録画の停止ボタンを押します。

説明図

 

これで操作が記録されました。
Editボタンを押して、緑色のチェックマークを外して、編集モードを終了します。

説明図

 

確認してみましょう。

イベントリストか編集パネルの再生ボタンを押すと、いま記録した操作が再現されます。
操作に要する時間も、実際に操作した通りに再現されます。

説明図

 

操作の再生中は、実行している命令の残りステップ数が、緑の数字でカウントダウンされていきます。

一時停止のボタンを押すと、いつでも自動再生をキャンセルすることが出来ます。

説明図

 

間違った操作を修正したい時や、操作時間を変更したい時には、「Edit」を押して編集モードにして、各命令パネルをクリックします。

命令の内容が表示されますので、中身を修正すればOKです。
ざっくりと操作を記録して、細かい点は後から修正するとやりやすいです。

説明図

 

説明図

 

操作の遅延時間は、単位を「ミリ秒」「秒」「分」から選択できますので、よりわかりやすい入力が可能になりました。

説明図

 

操作は、録画で記録してなくても、編集パネルに直接キーボードなどのアイコンをドラッグすることでも、命令を配置できます。
列車の運転は、左右のコントローラーから、列車の方向転換ボタンなどを配置出来ます。

説明図

 

 

【センサーによる自動実行(自動運転)】

イベントは、センサーをトリガーにして自動的に実行させることが出来ます。
これによって、センサーを利用した自動運転が可能になります。

センサーがある特定の条件になった時のみイベントを実行させるには、センサーをトリガーにしたイベントを作成する必要があります。

トリガーに出来るのは、センサー系のアイテムだけです。ポイントや信号機をトリガーにすることは出来ません。
○出来る:センサーがオンになったら列車を進行させる。
×出来ない:ポイントが切り替わったら列車を進行させる。

ポイントについては、「ポイントが切り替わったら」が条件(トリガー)なのではなく、別の「何かの理由でポイントを切り替えることが出来る状態になった」から、ポイントを切り替えられるという因果関係だと考えてください。
例えば、前の区間から列車がいなくなったから、後続の列車を発車させるためにポイントを切り替えるというように、前提になる条件が別にあるはずです。そちらの条件をセンサーで登録してトリガーにします。

編集パネルの左端の「Manual mode」と書かれている位置に、キーボードからセンサーをドラッグすることで、トリガーイベントを作成できます。

説明図

 

Manual modeが機関車マークに切り替わります。
機関車マークのイベントは、自動で実行されるトリガーイベントを表しています。

説明図

 

ドラッグしたセンサー名をクリックすると、トリガーの条件を設定する画面が表示されます。

Triggerの欄で、Arriving(到着=センサーがオンになった時)か、Departing(出発=センサーがオフになった時)かを選択できます。
Delayでセンサーを検知してから、イベントを実行するまでの遅延時間を設定できます。

説明図

 

この画像の場合には、センサーC1が、オンになったら、即時命令を実行する、というトリガーになります。

右側のスロットに実行する命令を追加していきます。
録画もできますし、ドラッグで配置することも出来ます。

W1のポイントを切り替えるという命令を配置してみました。

説明図

 

Editボタンを押して、編集モードを終了します。
これでトリガーイベントが設定されました。

イベントリストの左上の部分のアイコンが、手のマークのものが手動で実行するイベントです。機関車マークのものがトリガーで自動実行されるイベントです。

説明図

 

実際に、センサーをオンにすると(キーボードで操作するか列車を乗せる)、ポイントが切り替わることが確認できると思います。
※オンになりっぱなしの時には1度しか反応しません。「オンになった時」とは、正確には「オフからオンへとセンサーの状態が切り替わった時」という意味です。

自動実行のイベントは、「Automatic」アイコンをタッチして、赤色に変えておくと、トリガーを停止させて反応しなくすることが出来ます。

説明図

 

 

【多段型の条件判断による命令実行】

イベントの中には、命令としてセンサーも配置することが出来ます。
イベント内でセンサーの状態によって、命令を実行する/しないを、選択することが出来ます。

命令スロットにセンサーアイコンをドラッグしてクリックすると、トリガーとは別のセンサーの設定画面が表示されます。

説明図

 

「Settings for this Action」では、線路に車両が存在する時(=センサーオン)、存在しない時(=センサーオフ)の判定条件を設定できます。

その下の欄では、続く命令を、「Delay」で続行実行させるのか、「Cancel Event」でイベントの実行自体をキャンセル(=停止)させるのかを選択できます。
つまり、センサーの状態によって、途中でイベントの実行を停止させることが出来るのです。

説明図

 

センサーアイコンは、1つのイベントの中に複数入れることが出来ます。

説明図

 

例えば、上のように複数の条件をセットできます。

この場合には、以下のような動作になります。

レイアウトには、C1、C2、C3の3つのセンサーと、W1、W2の2つのポイントがあります。
センサーC1がオンになった時に、このイベントが実行されます。

その際に、センサーC2もオンになっていれば、ポイントW1は直進方向に切り替わります。
もしC2がオンになっていなければ(=オフなら)、何も起きません(ポイントは現状維持のまま)。

C2がオンで、ポイントW1が直進に切り替わった際に、さらに、センサーC3もオンになっていれば、ポイントW2が曲線側に切り替わります。
もし、C3がオフであれば、ポイントW1は直線に切り替わりますが、ポイントW2は曲線側には切り替わりません(現状維持のまま)。

まとめると、C1がオンになった時の、C2、C3の各センサーの状態が、

C2オン、CS3オン: ポイントは2個とも切り替わる
C2オフ、CS3オン: ポイントは2個とも切り替わらない
C2オン、CS3オフ: ポイントはW1だけが切り替わる
C2オフ、CS3オフ: ポイントは2個とも切り替わらない

※そもそもC1がオンにならなければ、何も起きません(現状維持のまま)。

というふうに、順番に条件を判断させることが可能になります。

こうした複雑な命令も、上記のように比較的簡単な命令セットで実現できるようになっています。

 

カテゴリー: CS3